お便り

元気にしていますか。夏が終わってしまいますね。まあ、夏は嫌いだからいいんですけど、ただ、こうやって少しずつ人生において経験することのできる夏が減っていくのだと思うと悲しくなります。風邪などひいていませんか。わたしはこの前胃腸炎になって辛い…

平行線

きみとわたしの永久に交わらない平行線のあいだにだけ世界があって、わたしたちは互いにその世界を対岸から覗いてる。わたしたちが関わり合うのは一歩踏み出して世界に降り立ったときだけで、だけどわたしたちふたりとも自分の岸辺へ互いを引き上げることは…

あの子のケータイ

借りてきたちょっとだけ昔の映画の主人公が使っていたケータイが、昔、わたしの友達が使っていたケータイだった。確かわたしがその子に出会った頃に使っていたはず。白い二つ折りの、端っこに液晶がついていて、メール受信中とか出るやつ。あの頃のケータイ…

夏休みの宿題は終わらない

スイカ割りしたことないな 海は塩水が沁みて痛いから行かない プールだって行かないけれど 子供の頃いとこと毎年行った遊園地はなくなってしまった 日焼け止めと日傘が手放せなくなったのはいつからかな 着たいと言いながら毎年着ない浴衣 花火大会は帰り道…

夏の正しい過ごし方

夏の正しい過ごし方は、クーラーの効いた部屋でTSUTAYAで借りた映画を観るか、漫画とか本読むか、見たくもないテレビを惰性で見続けるかだと思ってるけど、今年の夏休みは初めのほうに予定が詰まっていてなかなかそれができなかった。やっと予定のない約一週…

友達のおかあさん

帰り道、すこし遠回りをしていつもと違う道を選んだ。川沿いの、散歩道として整備された場所だ。入ってすこし歩いた場所に段差があり、そこに座って大きな声で電話をして愚痴をこぼす女の人がいた。その女の人から3メートルほど離れた、けれど、ちょうど横を…

読者に関するもろもろ

本は増えていくばかりで捨てられない。もうババアだから…とかなんとか言ったって一応まだまだ人生の序盤なのに、部屋に本が多すぎてちょっとやんなっちゃうね。それでも今すぐには読めない本でも買って積ん読しておこう。読みたい本がいつでも見える場所にあ…

花火大会

ずっと行けなかった花火大会 誘われたら行ってしまうね 夏はいつまでも陽が落ちなくて待ってるあいだに日焼けしてしまう 暑くてたまらないから浴衣なんて着れない 知らない女の子の着崩れを気にしてる いつの間にかお酒を飲めるようになってしまったわたした…

好きな女の子と嫌いな女の子が似ていた話

アイドルオーディションとしてはかなり異彩を放つミスiDというオーディションがあって、わたしはそれが大好きで毎年チェックしていて、毎年何人かはすごく好きになっちゃう、応援したくなっちゃう子がいる。そんななかでひとり、好きになったきっかけも好き…

夜光虫の思い出

旅先で友達と海の近くを歩いていたら、おじさんに声をかけられた。「おねえちゃんたち、夜光虫見たことあるか」「いえ、ないです」「見したるわ」ボートが何艘もつなげられた岸辺へ連れてこられる。おじさんはボートに置かれたオールを取り、水面を打ち始め…

胃だか食道だかが悪い

医者に食べた後すぐに横になったら駄目ですよ、と言われたのに、つい横になってしまって胃が鈍く痛い。 身体に不調を認めたらすぐに病院に行くほうではあるくせに、あまり信用していないので、問診で判断せずにとっとと胃カメラ入れちゃって欲しかった。判断…

コミュニケーション

好きな本を教えて? 好きな映画を教えて? 自分の美学についての話をしようよ。 今なにに興味があるの? なにを勉強してるの? 頭がいいってどういうことだと思う? 死にたいと思ったことある? 許せないと思うことはなに? 嘘はいけないと思う? 24時間テレ…

口のまわり(つまりくちびる)

寺山修司少女詩集を読んでいたら 『ふしあわせという名の口紅』という詩があり そのなかにあった 「口のまわり(つまりくちびる)」 という記述を読んでから わたしの中で口の存在が揺らいでいる。 つまり口ってもしかして 「空間」のことであって わたしたち…

夏がくる

春がきた、と思っていたら一気に暑くなった。家の中は空気がこもって暑くて窓を開けたくなるし、朝目がさめると布団を跳ねのけている。駅から大学まで歩くと軽く汗ばむことも。もう日焼け止めも必要だ。 3日前、家に帰ってきて玄関のドアを開けると、玄関で…

春の蛾

春になると毎年部屋に蛾が発生するようになる。2日に一度ほどの頻度で見かける。小さな小さな蛾だ。あっさり捕まえることができる。あまりにも簡単に捕らえてしまえるので、ちょっと申し訳なさすら感じてしまう。つまり特に害はない存在なのだが、きっと部…

春休み終了です

春休みが終わった。ひどく忙しく、精神的なストレスも多い日々であった。まだしばらく心休まらぬ日々が続きそうなのだけれど。 休みが終わるたびになにも成し遂げられなかったと悔やむことを繰り返している。おそらく最後となる学生生活もあっという間に折り…

またねの春

友達が留学に行くので、空港まで見送りに行ってきた。彼女とは高校が一緒で、偶然大学も同じになり、サークルも同じ。わたしにとってこの2年間では確実に最も多くの時間を共有してきた友人であった。そんな彼女と1年間も会えなくなるのはさみしかったし、そ…

抜歯親不知

きのう、右下から頭を出し始めていた親不知を抜いてきた。横向きに生えていたのでスポッと抜くことはできず、歯を2分割にして抜いた。 治療中、自分の口の中の出来事が大事すぎて何度か笑いそうになってしまった。歯が抜けるより先に、わたしの顎が外れるの…

お昼ごはんをご一緒に。

友達から受け取るものがあり、彼女がわたしの家の近くまで来てくれた。 お昼ごはんを一緒に食べる。わたしが夜に家族と何度か来たことがあるお店で、この前そこの横を通ったときにランチもやっていることを知り気になっていたので、そこで。彼女はパスタラン…

あめでもはれ

今日は朝から雨が強くて、昨日の陽気とは打って変わって寒い日。卒業生は雨のなか袴姿だったりで、なんだか大変そう。それでも卒業式なんだからハレの日ですね。 わたしもサークルの先輩に渡すお花を当日の朝に滑り込みで注文。 1つ1080円也。できあがった…

最終電車

駅員の「最終電車のご案内」の声が響く。みんな疲れてる。仕事に、酒に。疲れてる。それでも家へ帰るために急ぐ。早く歩く。さっきまで、友達とお酒を飲みながら笑っていたわたしも真顔で歩く。みんな帰る場所があるのだ。わたしにも。わたしの両親はいつも…

遅刻ダメ、絶対。

いやもうさ、やっぱり遅刻は 人として駄目じゃないですか? べつにわたしも鬼じゃない。 5分以内の遅刻は連絡なしでも許容できる。 (わたしが遅刻する側だとしたら連絡するけど) でも10分なら連絡いるよね? どこの文化圏で生きてんの?ここ日本だよ? で、 …

馬鹿

ほんとうは馬鹿のふりとかしたくないけど それでもしちゃうのは 馬鹿のふりせずにやり過ごせるほどには 賢くないからです。残念。 気がつけば課題が山積している、を 繰り返して繰り返して いつまでたってもゼロになれないから 永遠にゼロのまま。

idol

めまいがとまらず夢か現か現か夢か 境目に指を差し込んで そっと裂くように開いてみる わたしまだ君のほんとうに 触れたことがないかもしれない それでも君が幸せになれるようにと願った 君が好きなものを好きと言える世界を 与えてあげたいと思った 言葉に…

12月だから

夢から醒めたら12月。 さみしい季節とか言っちゃって ほんとはいつでもさみしいんでしょう? 前髪切ったら拡がる世界に視える世界。 イルミネーションのきらきらが 寒さを飾りたてているのがわかるでしょう? 冬の朝は冷たくて清潔な空気。 トライアングルの…

雨が消えたら

いつかはいつかのままでいつにもならない。 約束は果たされないまま 取り残されてしまったわたしたち。 いつだって 緩やかな諦念の中に立っている。 それでもまだ諦めたくないと手を伸ばす。 自分のこと、まだ諦めたくない。 すべてを諦めたところから すべ…

せんぱいのはなし

高校のときに入っていた美術部のせんぱいのはなしをしましょう 黒髪をあごの下のラインで切り揃えていたせんぱい 素敵って言葉は便利と言ったせんぱい 深いみどりがよく似合っていたせんぱい 大阪市営地下鉄がすきだったせんぱい とくに長堀鶴見緑地線がすき…

日常のなかに非日常

おとといは偶然、 今は地元を離れて暮らしている友達に 学校へ行く電車の中で会った。 プチ帰省中だったみたい。 しかもわたしはたまたま いつもと違う車両に乗り込んだから 会えたのだった。 あんまり驚くと 逆にすんなり受け入れちゃうな。 ねえちょっとの…

べつに学校に行きたくないわけじゃなくて 朝決められた時間に起きたくない 出かける用意したくない 家から出たくない だけです。 今日は珍しく朝風呂したから 特別な1日になるかなとか 思ってみたりするけど たぶんそんなことはない。 でも空腹状態で入る風…

re:re:re:

0か100かみたいになっちゃってだめだな、 ほんとうは1を地味に地道に重ねて100にするほうが得意なのに。 日常があまりにも滞りなく過ぎていくので しがみつくのに必死です。 おばあちゃんと昔行った ショッピングセンター、というよりは ちょっと大きなスー…