2016-01-01から1年間の記事一覧

idol

めまいがとまらず夢か現か現か夢か 境目に指を差し込んで そっと裂くように開いてみる わたしまだ君のほんとうに 触れたことがないかもしれない それでも君が幸せになれるようにと願った 君が好きなものを好きと言える世界を 与えてあげたいと思った 言葉に…

12月だから

夢から醒めたら12月。 さみしい季節とか言っちゃって ほんとはいつでもさみしいんでしょう? 前髪切ったら拡がる世界に視える世界。 イルミネーションのきらきらが 寒さを飾りたてているのがわかるでしょう? 冬の朝は冷たくて清潔な空気。 トライアングルの…

雨が消えたら

いつかはいつかのままでいつにもならない。 約束は果たされないまま 取り残されてしまったわたしたち。 いつだって 緩やかな諦念の中に立っている。 それでもまだ諦めたくないと手を伸ばす。 自分のこと、まだ諦めたくない。 すべてを諦めたところから すべ…

せんぱいのはなし

高校のときに入っていた美術部のせんぱいのはなしをしましょう 黒髪をあごの下のラインで切り揃えていたせんぱい 素敵って言葉は便利と言ったせんぱい 深いみどりがよく似合っていたせんぱい 大阪市営地下鉄がすきだったせんぱい とくに長堀鶴見緑地線がすき…

日常のなかに非日常

おとといは偶然、 今は地元を離れて暮らしている友達に 学校へ行く電車の中で会った。 プチ帰省中だったみたい。 しかもわたしはたまたま いつもと違う車両に乗り込んだから 会えたのだった。 あんまり驚くと 逆にすんなり受け入れちゃうな。 ねえちょっとの…

べつに学校に行きたくないわけじゃなくて 朝決められた時間に起きたくない 出かける用意したくない 家から出たくない だけです。 今日は珍しく朝風呂したから 特別な1日になるかなとか 思ってみたりするけど たぶんそんなことはない。 でも空腹状態で入る風…

re:re:re:

0か100かみたいになっちゃってだめだな、 ほんとうは1を地味に地道に重ねて100にするほうが得意なのに。 日常があまりにも滞りなく過ぎていくので しがみつくのに必死です。 おばあちゃんと昔行った ショッピングセンター、というよりは ちょっと大きなスー…

薄い白色

忙しいふりに忙しいから堪忍ね忘れたわけじゃないどうぶつの森で住民の挨拶を自分への罵倒にしてたアイツは元気かな会ってない友達は生きてる実感がない、ツイッターで繋がってればやや生きてるかもまいにち挨拶を交わしていたクラスメイトとは卒業後2度と会…

雨の日は

傘を奏でる雨粒長靴で駆けるこどもたち力を得る緑洗われる窓ガラススカートの中を覗く水たまり動きを縛るおもたい空気慎重に下る階段肌にはりつくシャツ冷える足先曖昧になる月の輪郭濡れゆく非防水のiPhone車のヘッドライトが滲む濡れたアスファルト規則正…

むこうがわ

押し入れから繋がる異世界を夢想している夏は来ないのに春は終わったねえ、ここはどこ、いまはいつ、夢なら醒めずに地獄まできみが可愛かったのはこどもの時だけ「可愛いね」のもつ「可哀想だね」に気づいた時からきみは大人になっちゃった押し入れから、繋…

ゆめゆめゆめみることなかれ

久しぶりに、夢をみた。通っていた高校を訪ねる夢だったけど、あの風景は中学校だったな。同じ高校の、卒業以来会っていない男の子と、今もよく会う仲良しの女の子がでてきた。彼女が彼のことを好きだったと知ったのは最近のこと。夢にはいつも始まりの瞬間…

友達の話なんだけどね、

嘘つくつもりじゃなかったのに嘘になっていたり、嘘ついちゃおって思っていたのにうっかり本当のこと言っちゃったり、そもそもなにが本当か嘘かもわからないし、嘘って「自分の話」なのか「他人の話」なのかわからないから自分と他人との境界線も曖昧だった…