平行線

きみとわたしの永久に交わらない平行線のあいだにだけ世界があって、わたしたちは互いにその世界を対岸から覗いてる。わたしたちが関わり合うのは一歩踏み出して世界に降り立ったときだけで、だけどわたしたちふたりとも自分の岸辺へ互いを引き上げることはしない。そんな原風景にもだんだん靄がかかってきて、充電残り2パーセントではなにかを伝えるようなことは書き上げられないままだった。