薄い白色

忙しいふりに忙しいから堪忍ね忘れたわけじゃないどうぶつの森で住民の挨拶を自分への罵倒にしてたアイツは元気かな会ってない友達は生きてる実感がない、ツイッターで繋がってればやや生きてるかもまいにち挨拶を交わしていたクラスメイトとは卒業後2度と会…

雨の日は

傘を奏でる雨粒長靴で駆けるこどもたち力を得る緑洗われる窓ガラススカートの中を覗く水たまり動きを縛るおもたい空気慎重に下る階段肌にはりつくシャツ冷える足先曖昧になる月の輪郭濡れゆく非防水のiPhone車のヘッドライトが滲む濡れたアスファルト規則正…

むこうがわ

押し入れから繋がる異世界を夢想している夏は来ないのに春は終わったねえ、ここはどこ、いまはいつ、夢なら醒めずに地獄まできみが可愛かったのはこどもの時だけ「可愛いね」のもつ「可哀想だね」に気づいた時からきみは大人になっちゃった押し入れから、繋…

ゆめゆめゆめみることなかれ

久しぶりに、夢をみた。通っていた高校を訪ねる夢だったけど、あの風景は中学校だったな。同じ高校の、卒業以来会っていない男の子と、今もよく会う仲良しの女の子がでてきた。彼女が彼のことを好きだったと知ったのは最近のこと。夢にはいつも始まりの瞬間…

友達の話なんだけどね、

嘘つくつもりじゃなかったのに嘘になっていたり、嘘ついちゃおって思っていたのにうっかり本当のこと言っちゃったり、そもそもなにが本当か嘘かもわからないし、嘘って「自分の話」なのか「他人の話」なのかわからないから自分と他人との境界線も曖昧だった…